| 久留米での青春時代 |
| 延 |
今日は、宜しくお願いします。 |
| 中野 |
いえいえ。延君と最初に会ったのは、13〜4年前でしたね。 |
| 延 |
はい。中学2年生の時で、中野さんのバンド『ウッドストック』は物凄い人気で、ギター少年の私は、緊張した記憶が。『ウッドストック』が、バンドエクスプロージョン(当時の、ヤマハ主催アマチュアバンド・コンテスト)全国大会に九州代表として武道館で演奏した時なんか、久留米のバンドマンのカリスマみたいな感じでしたね?
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| 中野 |
確かに僕も音楽漬けの毎日でした。今でも音楽は好きだけど、あの頃は、ギター(音楽)のために生活があるような感じ。今、いわゆるBit Valley(IT関係のベンチャー企業が集中する渋谷の呼び名)で働いているけど、忙しくて、あまり音楽を聞く時間すらないですね。
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| 延 |
ボーカルだった、山崎大平さん泰央さん兄弟が『COOL‐MB』というユニットで、今秋、メジャーデビューしますよね。まさに久留米ドリームを実現したという。ふるさとを離れて仕事をしていると、同じ田舎の人が活躍している姿を見ると元気になります。あと久留米ラーメンも(笑)
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| 中野 |
10月にユニバーサルポリドールからリリースすることが決まったらしいよ。青春時代を一緒に過ごした仲間が、頑張っているのを聞くと本当に嬉しいよね。もともと才能があったから頑張って欲しいな。
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| 延 |
そう考えると、中野さんがベンチャーをやられていることの方が不思議ですね。 |
| 中野 |
意外性で言えば、加藤紘一さんの秘書をしている延君の方だよ。まさか政治家を目指すなんて思ってなかったからね。
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| 最近の活動 |
| 延 |
どのようなことをやられてるんですか? |
| 中野 |
今は、インターネット関連システムの開発業務、データベースマーケティング業務などをやっています。どちらかというと企業相手のシステム開発が主流ですね。 |
| 延 |
いわゆる“b2B”ですよね?(business to Business=企業間取引。大企業を「B」、ベンチャーなどの中小企業を「b」で表す) |
| 中野 |
そうです。私達みたいなベンチャーが“b2C”、エンドユーザー(最終消費者)を対象とすると、料金回収コストとリスクが発生するため、結果的に人員を増やさないと対応できなくなる可能性が。しかし、大企業は、メーカーでも流通でも全国にネットワークを構築しているので、人海戦術がとれる利点がある。昨年、ベンチャーバブルが崩壊して、雨後の筍のようにできた企業が淘汰され、今後は、共存共栄の時代に入って、大企業のネットワークとベンチャーの機敏性がうまく融合する形が増えてくるんでは。…延君の方は?延君のHPをたまに見ているけど相変わらず全国を廻って忙しそうだね。 |
| 延 |
昨年11月に、いわゆる『加藤政局』がありました。あれ以来、加藤紘一のHP『加藤紘一がゆく!』で、加藤と議論したい人達を募って、スケジュールが合えば全国どこにでも行って小規模の対話集会を行う企画をやっています。その担当として、加藤とともに全国を廻っています。どこの会場でも新しい発見があり、何にも変えがたい勉強の場です。『加藤政局』を経験して、より一層、政治という世界への自分の気持ちが確固たるものになりました。 |
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| 久留米の可能性 |
| 延 |
先程のネット系ベンチャーに話を戻すと、私は、政治の業界の特性なのか「地元で何か出来ないだろうか?」とベンチャー企業のあり方を考えたりします。渋谷にIT系ベンチャーが集中していますが、ITでもシステム開発等の技術者が受け持つ範囲…営業・総務・経理などの本社機能以外は、大量のデータ転送が可能な光ファイバー網やDSL網が構築されていれば、全セクションが東京にある必要もないと思います。不動産価格や人件費等を考えると地方でやるメリットもあると思うんですが。 |
| 中野 |
確かに、システム開発などのセクションは、単純にコスト面で地方という可能性もあると思います。ただ、営業する際に、他社とどこで技術的な差をつけられるかが大事で、営業の人間と技術者との密接な連携が必要になってくる場合が。仮に地方という発想をすると、通信インフラや住環境などの整備も一つの目安になるでしょうね。 |
| 延 |
生活環境で言えば、まさに久留米は最適。ノーベル賞を受賞したMITの利根川進教授の話をお伺いした時に、「アジアの優秀な技術者は米国に行きたがる。技術者にも様々な嗜好性があるけれど、日本か米国かという最終的な判断は意外に住環境という判断要素も大きいですよ」と仰ってました。 |
| 中野 |
それは一理ありますね。例えば、東京の渋谷で家族がいて2LDKのアパートを借りようとすると10数万円もかかる。米国では、同じ金額を出せば広々とした庭付きの一戸建て。この違いは、案外大きいんでしょうね。私の専門は企業会計や税務なんですが、ベンチャーが地方で根付くためには、不動産コスト・人的コストの他に、受け入れる地方自治体の優遇税制や支援策があると企業側が地方を志向するインセンティブが働きやすいと思います。 |
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| 久留米の希望 |
| 延 |
中野さんの会社でやられているコールセンター(フリーダイヤルやメールなどで応対するお客様窓口などの問い合わせ先)も、通信回線とオペレーターがいれば地方でもやれますよね?米国では15,000億円(1998年/1$=125円換算)産業です。一方、日本ではその約7%の1,000億円位の規模。国土面積の違い等もあり単純比較は出来ませんけど、今後伸びていく分野の一つだと思います。 |
| 中野 |
今後、IP電話が普及すれば、在宅でのオペレーティングという可能性も出てきています。コールセンターの場合必要となるのは言葉です。一般的になまりがないのが必要条件。ただ、テレビの影響か若い人達が標準語化しているという人もいますし。 |
| 延 |
沖縄サミット開催前に、政府の沖縄振興策の一環で沖縄にコールセンターがいくつも出来ました。最近では、札幌市や北九州市などが力を入れていると。そういった自治体は、固定資産税や事業税等の優遇税制などの施策をとり、積極的に誘致活動を行っていますよね。個人的には、宮の陣のオフィスアルカディアで、システム開発やコールセンターなどの新しいことが出来ないかと考えています。また、医大の近くですのでバイオ産業、例えば製薬会社の研究・開発部門やバイオベンチャー等ができると面白くなりますね。 |
| 中野 |
最近、基礎科学技術研究において産官学での取り組みが再評価されています。「学」という見地で言えば、久留米工業大学や久留米大学医学部があるし、久留米の可能性は大きい。 |
| 延 |
私の夢なんですけどITでもバイオでも久留米から新しいモノや価値観を創造していきたいなぁ〜と。徳島に行った時、地元の方が「あの一太郎のJUST SYSTEMは、徳島の会社なんですよ!」と得意気に言っていたのが印象的でした。久留米でも、バイオの分野で日本が先行している「イネゲノム」分野の技術を活かして、農業で何か新しいものが創造できたら最高だと思います。 |
| 中野 |
延君がHPで主張している通り、国が構造改革を議論する時にはその先の新産業の議論も同時並行で行う必要があると思います。なぜなら構造改革に伴い、大量の不良債権処理やリストラが行われます。産業構造を変えるならばその先のこの国をどうするのかという新産業の議論を進めて欲しいですね。IT、ブロードバンド、バイオ、ナノ等リストラの受け皿を準備しないと、この国の経済は再浮上しないでしょうね。新産業の議論=既存産業の切捨てではないし、新産業の成熟過程におけるインフラ整備での既存産業の需要もあります。つまり必要なのは労働需要の段階的なシフトです。 |
| 延 |
久留米が明るくなるようなことについて、具体的に取り組んでいきたいですね。ちょっと宣伝をさせて頂くと、私のHP『のぶよしたか.com』に『ふるさとの希望を語る掲示板』というコーナーがあります。何か面白いアイディアがある人は、是非、書き込んで頂きたいですね。ドラえもんの夢みたいなご意見も大歓迎です。 |
| 中野 |
全国の久留米出身の人達が、それぞれの立場で頑張って欲しいですね。(笑) |
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(くるめすたいる2001年9月)
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